アニメや漫画への“愛”を、はんだごてとマイコンで形にする
海外YouTuberの中には、そんなロマンを本気でやってのける人たちがいます。
そこで今回は作り方まで丁寧に解説している海外動画を厳選して紹介します。
親子のDIYやハロウィンのコスプレ小道具づくりのネタにも最適です。
1) 『NARUTO – ナルト』螺旋丸(Rasengan)を“回転&発光”で再現
おすすめ動画
- How to Make a Real Rasengan! (Awesome Cosplay Prop) — Sufficiently Advanced
回転ディスクとLEDを組み合わせて“螺旋丸”を演出する名作チュートリアルだってばよ🔥
構造解説・材料の見せ方がシンプルで真似しやすいです。
どんな仕組み?
- 小型DCモーターで透明円盤(または半透明素材)を回転 → LEDを仕込んで残像&光の筋を作る
- 電源は電池ボックス、スイッチは手元に配置している仕組み
最低限の材料(目安)
- 小型DCモーター×1〜2、電池ボックス、トグル/プッシュスイッチ
- 青系LED(高輝度)+抵抗、アクリル円盤(またはCD/DVD流用)
- グルーガン、配線材、簡易ブラケット(3Dプリント or 厚紙/アクリル)
制作のコツ
- 回転体のバランス取りが最重要。偏心すると振動→発光ブレに。
- LEDは拡散キャップか研磨で面発光気味にすると“気”っぽさUP。
- 子どもと作る場合はモーター露出部にカバーを付けて安全対策を。
難易度:★☆(初級〜中級)/所要:2〜4時間
応用:ArduinoでLEDの点滅パターンや色変化を入れると一気に“忍術”感が増します。
2) 『ドラゴンボール』スカウターをOLED+Arduinoでガチ再現
おすすめ動画+詳説記事
- Real Working DragonBall Z Scouter(動作するスカウター)(動画)+Instructablesの手順記事
Arduino Nano+0.96インチOLED(SSD1306)で“測定画面”を表示。フレネルレンズと小ミラーでHUD風の見え方まで作り込む本格派。
ステップ写真・回路・コードまで公開しています。
どんな仕組み?
- ArduinoでOLEDに戦闘力を描画(Adafruit_SSD1306/GFXライブラリ)
- ミラー+アクリル+フレネルレンズで、レンズ越しに表示が浮かぶように見せる
- 3Dプリント外装 or 既製ヘッドセットを改造して装着
最低限の材料(目安)
- Arduino Nano、0.96″ OLED(SSD1306, I2C)、3.7V LiPo+充電/昇圧モジュール
- スイッチ、タクトスイッチ×2、配線材
- 小ミラー、クレジットカードサイズのフレネルレンズ、アクリル片
- 3Dプリント部品(STL公開あり)または市販ヘッドセット改造
制作のコツ
- 視認性は“角度合わせ”が命。ミラーとフレネルの位置合わせで可読性が激変。
- コードはUIをアイコン化しておくと拡張しやすい(測定風アニメ、数値カウント等)。
- LiPoは保護回路内蔵を推奨。子どもと使う時は充電時の取り扱いに注意。
難易度:★★(中級)/所要:半日〜1日
応用:超音波距離センサー等を足して“距離で戦闘力が上下”するギミックも。
(Instructables側で部品リスト・コード・配線が詳細。まずは記事→動画の順で観るのがおすすめ)
リンク先です👇
3) 『鬼滅の刃』日輪刀(LED刀)をアクリル×LEDで光らせる
おすすめ動画
- Demon Slayer / Kimetsu No Yaiba LED Katana DIY kit (TUTORIAL)(GiveWave Studios)
アクリルエッジの“導光”を活かした光る刀の作り方。刃の彫り(エッチング)とLED配置のコツを、分解写真&手順で丁寧に解説。Pt.2でエッチングの訂正・コツもフォロー。
めちゃくちゃカッコいいです!
どんな仕組み?
- グリップ側にLED(ストリップや砲弾型)→アクリル板へ光を入れてエッジで発光
- 刃に彫刻(エッチング)を入れて“稲妻・文様”を光らせる
最低限の材料(目安)
- 透明アクリル板(刃用)、LED(5V系が扱いやすい)、電池ボックス/USBモバイルバッテリー
- 抵抗、スイッチ、熱収縮チューブ、配線材、グリップ材(PVC/木)
- ルーター or 彫刻ツール、紙やすり
制作のコツ
- 光漏れ防止に刃の側面を黒でマスキングすると導光が締まる。
- LEDは直列/並列の電流値を守る。ストリップなら定電流内に収めればOK。
- 子どもと作る時は刃を丸めたデザインにして安全第一で。
難易度:★☆(初級〜中級)/所要:半日
4) (番外・参考)AOT 立体機動装置の作例&部位別チュートリアル
電子要素は薄めですが、部位別の作り方を丁寧に解説している海外動画です。メカ外装づくりや着脱ギミックの参考に!
電子ギミックを入れるなら、LED照明やサウンドモジュール追加がやりやすいです。
まずはここから:真似しやすい順
- LED日輪刀(導光アクリル):加工の自由度が高く、電子回路はシンプル。
- 螺旋丸(回転+発光):回転体のバランス取りがポイント。低電圧で安全に。
- スカウター(Arduino+OLED):表示と光学レイアウトが山場。完成度は抜群。
安全メモ(親子DIY向け)
- 回転部と刃物相当の形状には必ずカバーや面取りを。
- LiPo充電・はんだ付けは大人が主導。充電は目の届く場所で。
まとめ
海外の作例は発想が大胆で、解説が実践的。まずはLED日輪刀や螺旋丸で“光と回転”の王道ギミックを体験し、慣れてきたらArduino+OLEDでスカウターに挑戦——このステップアップが鉄板です。次の週末は、推しアニメを“電子工作”で形にしてみませんか?
参考動画(再掲・出典)
- Sufficiently Advanced「How to Make a Real Rasengan!」
- Instructables「Dragonball Z Scouter」+動画「Real Working DragonBall Z Scouter」
- GiveWave Studios「LED Katana(Demon Slayer)TUTORIAL」Pt.1/2
- Attack on Titan ODM ギア(部位別チュートリアルなど)