Arduinoの定番パーツのひとつ 「DFPlayer Mini」。
小さなスピーカーと組み合わせるだけで、音楽や効果音を自在に再生できる便利なモジュールです。
単純に「音が鳴る」だけではなく、組み合わせ次第でおもしろい仕掛けや演出が可能です。
今回は 「こんなアイデアもあるんだ!」と感じられる海外の工作事例 をYouTube動画付きでご紹介します。
部品についても紹介してますが、あくまでも推測でYouTube動画の電子工作製作者さんが発表している物ではありません。詳しくは製作者さんに問い合わせる事をお勧め致します。
1. 愛を伝える「Love Box」
▶ Love Box – DFPlayer Mini “I LOVE YOU” box (YouTube)
箱を開けると「I LOVE YOU」と音声が流れる、まさにサプライズ用の工作。
シンプルな仕組みですが、思いを伝えてくれる箱はとっても素敵ですよね。
記念日や誕生日のギフト演出にも応用できそうです。
Arduinoも使わずに構成されているので、簡単に真似できそうですね。
Love Box 材料リスト(推測)
部品名 | 役割・備考 |
---|---|
DFPlayer Mini | MP3音声再生モジュール |
マイクロSDカード | 音声ファイル(例:「I LOVE YOU」)を保存 |
スピーカー(小型 3W クラス) | DFPlayer Mini からの音声出力用 |
リミットスイッチ(マイクロスイッチ) | 箱のフタが開いたことを検知するスイッチ(レバー付きタイプが使われている) |
ジャンパーワイヤー | Arduino と各部品を接続する配線材 |
電源(USBケーブル または バッテリー) | ArduinoやDFPlayer Miniに電力供給 |
ケース(木箱など) | 「Love Box」としての外装 |
動作の仕組み
- 箱を閉じている時 → リミットスイッチはOFF。
- 箱を開けると → スイッチがONになり、Arduinoが検知。
- ArduinoがDFPlayer Miniに指令を送り、スピーカーから「I LOVE YOU」の音声を再生。
2. ワイヤーループゲーム+効果音
▶ Wire Loop Game with DFPlayer Mini (YouTube)
昔ながらの「ワイヤーループゲーム」にDFPlayer Miniを組み込み、ミスすると効果音が鳴る仕様に。
ちょっとした音の演出だけで、ゲームの緊張感や楽しさがぐんとアップします。子どもと一緒に遊べる工作として盛り上がる事間違いなしですね。
こちらもArduinoを使っていないので簡単に真似できそうです。
ワイヤーループゲーム材料リスト(推測)
部品名 | 役割・備考 |
---|---|
DFPlayer Mini | 音声再生モジュールとして映像上に確認できる |
マイクロSDカード | 音声データの保存目的で使用されている可能性 |
スピーカー | 音声や効果音出力用 |
ワイヤーループ&リング | メインゲーム機構として使用 |
ジャンパーワイヤー・配線 | 各部品を接続 |
3. 近づいたら叫ぶ!ホラー演出
▶ Halloween sounds triggered by Arduino + DFPlayer Mini (YouTube)
人感センサーと組み合わせることで、誰かが近づいた瞬間に「キャー!」と叫び声が流れる仕掛け。
ハロウィンやドッキリ演出にぴったりで、予想外の音で人を驚かせるというシンプルな楽しさがあります。
人勧センサー+DFPlayer Mini 材料リスト(推測)
部品名 | 役割・備考 |
---|---|
Arduino(Uno / Nano など) | 全体の制御を行うマイコン |
DFPlayer Mini | MP3再生モジュール。スピーカー接続可能 |
マイクロSDカード | 効果音ファイル(例:おばけや悲鳴など)を保存 |
スピーカー | DFPlayer Miniからの音声を出力 |
PIRセンサー(人感センサー) | 動きを検知して信号を送る |
ジャンパーワイヤー | 各モジュールの接続用 |
電源(USBケーブルまたはバッテリー) | 全体への電力供給 |
4. 稲妻と雷鳴の演出マシン
▶ Lightning and thunder Arduino Halloween DIY project (YouTube)
LEDの光と雷の音をシンクロさせた「雷嵐マシン」。
暗い部屋で使えば一瞬でホラームードが完成します。光と音の組み合わせによる臨場感は、DFPlayer Miniならではの強みですね。
稲妻と雷鳴の演出マシン 材料リスト(推測)
Arduinoフォーラムで詳しく紹介されている同様の「雷と雷鳴を再現するオーナメント」DIYプロジェクトに基づく実例です。映像内容と非常に近い構成になっています:
部品名 | 内容・備考 |
---|---|
Arduino Nano | 制御および動作プログラムを実行します。 |
DFPlayer Mini | MP3音声の再生モジュール。スピーカーを直接駆動可能です。 |
マイクロSDカード | 雷音や効果音などの音声ファイルを格納します。 |
ブレッドボードおよびジャンパーワイヤー | 試作用配線に使用されます。 |
MOSFET(例:IRFZ44N) | LEDストリップのような高負荷をArduinoから制御する際に使用。 |
抵抗(1kΩ ×2) | 信号制御や回路保護に使われます。 |
LEDストリップ(白色LED、5m, 12V) | 稲妻の光を表現するために使用。 |
電源(12V 2A) | LEDストリップや機器全体への電力供給に使用されます。 |
動作の仕組み
- Arduinoの初期化
- プログラム起動時にDFPlayer MiniやMOSFETの設定が行われ、LEDストリップへの制御準備が整います。
- ランダムに「雷光フラッシュ」発生
- ArduinoがランダムまたはプログラムされたタイミングでLEDストリップに短いパルス信号を送り、薬光のような点滅(稲妻の光)を発生させます。
- 遅延の後、「雷鳴(サウンド)」を再生
- LEDの点滅から少しずらして、DFPlayer Miniから雷の音が再生されます。光と音は物理的に同期せず、リアルな「遠くの雷」効果を演出します。
- 再度ランダムに雷をループ
- サウンド再生終了後、再びLEDフラッシュ→サウンド再生…を繰り返す構造です。
この仕組みにより、「燦然と稲妻が閃いたあとに雷鳴が鳴る」、リアルなハロウィン演出を再現できます。
5. 進化版!2023年ハロウィン雷マシン
▶ Thunder and Lightning Machine – Halloween 2023 (YouTube)
こちらは最新バージョンの雷&稲妻装置。LED演出がさらにリアルで、まるで本物の嵐のような雰囲気を作り出します。
音と光のシンクロは、ハロウィン以外にも「演劇」「展示会」「学園祭」など幅広く応用できそうです。
まとめ
今回紹介した事例はすべて、DFPlayer Miniの「音を再生できる」というシンプルな機能を活かしたものです。
- 感情を伝えるサプライズ
- ゲームの盛り上げ
- ドッキリやホラー演出
- 光と音を組み合わせた空間演出
どれも「なるほど!」と思える発想ばかり。
あなたなら どんな音を、どんな場面に仕込んでみたいですか?
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