DFPlayer mini互換機の使い方|初心者向けに写真付きで解説
Arduinoで「音を鳴らしたい」と思ったときに活躍するのが DFPlayer mini です。
特にAmazonやAliExpressでは純正品だけでなく、安価な 互換機 も多く販売されています。
ただし「接続方法は同じなの?」「使える機能に違いはあるの?」と疑問に思う方も多いはず。
この記事では、実際に私が互換機を購入して試した経験をもとに、初心者向けにわかりやすくまとめました。
- DFPlayer mini互換機と純正品の違い
- 必要な部品と入手方法(Amazon・秋月・100均)
- 配線図
- 子どもと一緒に遊べる応用アイデア
DFPlayer miniとは?単体で遊べる小型音声再生モジュール
DFPlayer miniは、マイクロSDカードに保存した音声ファイル(MP3)を
Arduinoなどのマイコンから制御無しでも再生できるモジュールです。
特徴
- 小型・とっても安価
- 単体でも再生可能
- Arduinoと組み合わせると柔軟に再生可能
- 正規品はLEDが青色に光るが、非正規品なので赤色LED
👉 価格は数百円〜数千円で手に入るので、電子工作初心者にも大人気。
純正品と互換機の違い
- 価格:互換機は純正品より安い
- 基板デザイン:ICチップや印刷が異なることがある
- 動作の安定性:音質や通信がやや不安定な場合も
私の体験では、音楽再生や基本的な機能は問題なく使えました。
初心者でも安心!まずは単体で試す手順
私が実際に試したのはこの方法です。Arduinoを使わず、スイッチと電源だけで音を鳴らせます。

▼準備したものと購入先
- DFPlayer mini(互換機)(AmazonやAliExpressで購入可)
- スピーカー 8Ω 2W 互換機+スピーカー2個付きで 890円
- microSDカード 8GB 610円(
0001.mp3
などの命名が必要) - ブレッドボード 200~300円程度
- ジャンプワイヤー他
- タクトスイッチ
- 抵抗
- 単三電池BOX
- ハンダコテ
▼作り方


公式から引用させて頂きました。
DFPlayer mini 本体のピンが、どんな役割を持つか知るピンマップです。
これによると…
「VCC」はプラスへ「GND」はマイナスへ
「VCC」はDC3.2~5.0Vで良いので丁度家に有る単三電池BOX(3V)で繋ぎました。
スピーカーは「SPK1」がプラス「SPK2」がマイナスで繋ぐ
ここまでは理解したが、どうやって再生するの?

こちらの表を見ていきましょう。
「ADKEY1」と「ADKEY2」はそれぞれ対応する抵抗を噛ませてスイッチを取付けると
表に記載されている動きをするスイッチが出来上がます。
「ADKEY1」はK1~K10までのスイッチ役割をする事ができ
例えば、「ADKEY1」→スイッチ→GND だと、「K10」の「Segment1」の役割になります。
この「Segment1」は、音楽ファイル 0001.mp3 を一回再生する スイッチです。
「ADKEY1」→抵抗3KΩ→スイッチ→GNDで「Segment2」 0002.mp3を1回再生するよ
の意味になります。全部で「Segment14」まで有るのでスイッチを付ければ14曲いけそうですね。
今回はこの表の「ADKEY1」から
抵抗無し → 「K10」(1曲目再生)
抵抗3KΩ → 「K9」(2曲目再生)
抵抗15KΩ → 「K6」(次の曲/スイッチ長押しで音量UP)
抵抗24KΩ → 「K5」(前の曲/スイッチ長押しで音量down)
を繋いでみました。
後は、microSDカードにフォルダを作ってそのフォルダにmp3形式で音楽を入れます。
音楽の名前にはルールが有って
1曲目なら「0001」2曲目なら「0002」と名前を入れてください。
▼結果

無事に完成致しました。
赤スイッチが1曲目再生
黄スイッチが2曲目再生
黒スイッチが次の曲/スイッチ長押しで音量UP
白スイッチが前の曲/スイッチ長押しで音量down
動作しました。
単体モードのメリット
- Arduino不要なのでプログラムを書かなくていい
- 子どもと一緒に「押したら音が鳴るおもちゃ」を作りやすい!
4. 使ってわかった!良い点と注意点
✔良い点
- 安価で導入しやすい
- SDカードで音声管理ができるので差し替えも簡単
- 子どもの音声や効果音を入れられて楽しい!
- アイディア次第でどんな物にも活用出来るから可能性無限大!
⚠注意点
- microSDのフォーマットとファイル名がシビア(例:
0001.mp3
など) - スピーカーによっては音が小さい・ノイズが入る → アンプ付きが◎
5. 今後やってみたいDFPlayer mini活用アイデア
- ✅ 録音済み「おしごとスイッチ」
→ 子どもが押すと「おてつだいありがとう!」と再生されるスイッチ - ✅ 「お風呂タイマー」
→ 設定時間後に「ピロリン♪ そろそろ出ようね」と音声でお知らせ - ✅ 「おこづかいATM」
→ ボタンを押すと「貯金できてえらいね!」と再生される貯金箱 - ✅ 「声でおこす目覚まし」
→ 朝、自分の声や家族の声で「おはよう!」と鳴る装置
6. まとめ
DFPlayer miniは、単体でもArduinoでも楽しめる小型音声再生モジュールです。
まずはボタンとスピーカーだけで単体動作を確認することで、トラブルを避けつつ安心して遊べます。Arduinoで制御する場合は、起動順序やdelayのタイミングに注意すると、
スムーズに音を再生できます。初心者でも、まずは単体での動作確認から!
ちなみに我が家では
録音再生ができる仕掛けの「ごめんねスイッチ」と言う物を作りました。
子供たちに好評で、未だに変な言葉を録音し合って、姉妹で楽しんでおります。
本来私が望んだ使い方と違いますが…
楽しんでくれているなら、私は何でもいいです!
今後も、音声付きの楽しい装置をいろいろ試していきたいと思います。
互換機がマイコン制御時に動かない場合
今回はDFPlayerを単体で動かしましたが、Arduino UNO(互換機)で制御しようとした時
DFPlayerが動かない…なんて事を経験しました。
DFPlayer miniが「起動しない」ことがある理由は
電源投入後すぐは内部でSDカードを認識する処理をしています。
この処理が終わる前にArduinoからコマンドを送ると、まだ準備ができていないので無反応になってしまうことがあります。
✅ 回避方法
安物SDカードだと起動が遅いケースもあるので、ブランド品に変えると改善することもあります。
ディレイ(待機時間)を入れる
void setup() {
delay(1000); // DFPlayerが起動するのを待つ(1秒程度)
myDFPlayer.begin(mySoftwareSerial);
}
待機時間を設けると改善する場合が有りますので
参考までに。
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