はじめに
Amazonで見つけた安価なArduino互換機を購入。さっそく届いて、LEDをピカピカさせようとしたけど…なぜか書き込みができない!?
Arduino互換機(CH340搭載など)を使っていて、「書き込みに失敗しました」と出てしまうこと、ありませんか?
せっかく購入したのに「出来ませんでした」のままでは悔しい!!小遣いからの出費なのに!!
ですので、色々と調べました。
この記事では、Arduino互換機でよくある書き込み失敗の原因とその具体的な対処法をわかりやすく解説します。


1. Arduino互換機とは?
Arduino Unoなどの純正品と互換性があるボードのことで、以下のような特徴があります。
- 安価(Amazonで750円~)純正品3700円程度から比べると格段に安い!
- USBシリアル変換ICがCH340やCP2102など
- 一部ドライバが別途必要になります
- ピン配置や機能は純正と同等
互換機でも問題なく使えますが、初期設定でつまずきやすいのが難点。
安いだけあってなぜか製品に当たり外れがあり
安定性が無く、書き込み出来たり出来なかったり
なかなかストレスになります…。
2.実際に試してみた内容

① ドライバがインストールされていない
- 状況:「ポートが表示されない」「インストールされていないと表示される」
- 原因:USBシリアルチップのドライバがインストールされたいないと起る。
- 解決策:USBシリアルチップの公式ドライバをダウンロードしてインストール。
② ボードの種類が正しく選ばれていない
- 状況:スケッチの書き込み時にエラーが発生
- 原因:Arduino IDEで選択すべきボードが「Arduino UNO」ではなく、「Arduino UNO(互換機)」。
- 解決策:IDEで「Arduino UNO」を選んだままでも大丈夫なケースが多いが、場合によっては「Old Bootloader」の設定が必要になることも。
③ シリアルポートが正しく認識されていない
- 状況:IDEでポートがグレーアウト、選べない
- 原因:PC側でボードが認識されていない(①のドライバ未インストールとも関連)
- 解決策:ドライバを入れた後、IDEの「ツール > ポート」メニューにCOMポートが表示されることを確認
④ USBケーブルの不良
- 状況:LEDは光るが、通信できない
- 原因:一部のUSBケーブルは充電専用で、データ通信できないものがある
- 解決策:データ通信対応のUSBケーブルに交換
⑤ Arduino IDEの設定ミスまたはバグ
- 状況:書き込み時に不明なエラー、またはボードに反応がない
- 原因:Arduino IDEの一時ファイル不整合や設定のバグ
- 解決策:
- IDEを再起動
- 別のバージョンのIDE(例えば1.8系 or 2.x系)を試す
- 違うPCで試す
⑥D0ピン(RX)にジャンプワイヤーが刺さっている
- 状況:書き込み時に不明なエラー
- 原因:D0ピンにセンサーやジャンパーワイヤーなどが刺さっていると、信号がうまく伝わらず、通信エラーが発生
- 解決策:
- ピンを抜いてから再書き込み
✅ 最終的に解決した要因
色々試して3時間格闘の末、解決しました…。
どうやら原因は
①ドライバのインストール
⑥D0ピンにジャンプワイヤーが刺さっていたことが大きな解決ポイントでした。
ちなみに私が使用した互換機はこちらです(商品)リンクです)👇
Keyestudio V4.0 Development Board と言う互換機です。

3. よくある書き込みエラーとその意味
エラー内容(例) | 原因の可能性 |
---|---|
avrdude: stk500_getsync() attempt 1 of 10: not in sync | ボード or ポート設定ミス、ドライバ未インストール |
programmer is not responding | USBシリアル変換ICの問題、配線不良 |
device signature = 0x000000 | ブートローダ未書き込み、不良品の可能性 |
4. 書き込み失敗時のチェックリスト

✅ 1. 「ツール」→「ボード」の選択は正しいか?
- 例)Arduino Uno互換機の場合 → Arduino Unoを選択
- 間違えると、書き込みプロトコルが異なりエラーになります
✅ 2. 「ツール」→「シリアルポート」は正しいか?
- 接続後に新しく表示されたポートを選ぶのが基本
- Windowsでは「COM3」など
✅ 3. USBドライバはインストール済みか?
- CH340 → CH340ドライバ(Mac/Windows対応)
- CP2102 → Silicon Labs公式ドライバ
5. それでもダメなときの対処法
✅ 4. 別のUSBケーブルに変えてみる
- 通信できない原因の8割がケーブル不良みたいです(充電専用ケーブルに注意)
✅ 5. USBハブではなく、PC本体のUSBポートに直挿し
- 電力不足・通信不良の原因になることもあります
✅ 6. ボードの「リセットボタン」をタイミングよく押す
- 書き込み直前にリセットすると成功する場合があります
- 特に古い互換機で有効
✅ 7. 別のPCで試す or Arduino IDEを再インストール
- OSやIDEのバージョン不整合が原因の可能性も
6. 書き込みエラーを防ぐために普段からできること
- USB接続時に「デバイスマネージャ」で認識されているか確認(Windows)
- 書き込み中にLED(13番ピン)が点滅するかチェック
- 電源供給に安定したUSBポートや外部電源を使う
7. それでも直らない場合の最終手段

✅ ブートローダが書かれていない可能性
- その場合は別のArduinoをISPとして使い、「ブートローダ書き込み」が必要。
✅ ハードウェアの初期不良(互換機には稀にあります)
- 交換対応してくれる販売店もあるので、購入先に相談を
おわりに
Arduino互換機はコスパがとっても良く、上手く付き合えば強力な味方になります。ただ、最初の書き込みエラーで心が折れそうになる人も多いので、この記事がその一助になれば幸いです!
🔧オマケ:確認用に使える「LED点滅テストコード」
void setup() {
pinMode(13, OUTPUT);
}
void loop() {
digitalWrite(13, HIGH);
delay(500);
digitalWrite(13, LOW);
delay(500);
}
これが書き込めてLEDが点滅すれば、ボードは生きています!


